タイPTT Global Chemical (PTTGC)は1月、持続可能な航空燃料(SAF)の商業生産を開始した。SAFの国産化は同国で初めて。SAFは廃食油、廃棄物、再生エネルギーなどを原料として製造される航空燃料で、二酸化炭素の削減が期待できる。PTTGCはタイ国営石油公社(PTT)傘下の石油精製・石油化学会社。今回のSAFは廃食油を主な原料として年間600万klの生産を予定している。将来的には同2,400klに拡大する計画。タイではこのほか、石油精製、バイオマス燃料の生産販売や発電事業なども手掛ける大手総合エネルギー企業のバンチャックも年内にSAFの商業生産を始める見通し。タイ政府は2026年から混合比率1%のSAFの使用を義務化する計画で、混合比率を順次拡大する公算が大きい。
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