インドネシア国営のエネルギー会社プルタミナの傘下で石油精製事業を運営するPT Kilang Pertamina Internasional(PT KPI)は、少なくとも南スマトラ島のプラジュ製油所と西パプアのカシム製油所の2カ所の製油所でバイオディーゼル「B40」の生産を開始したもよう。
B40はディーゼル油(60%)に、パーム油を原料に製造したバイオ燃料(40%)を混合するもの。現在はB35が普及している。インドネシア政府は年初からのB40の義務化を予定していたが、2月時点では早くとも3月からの実施になるとの見方が強まっている。原料となるパーム油が足りていないことや、生産体制が十分整っていないことなどが導入の遅れとみられる。
B40の生産目標はプラジュ製油所が月間11万9,240キロリットル、カシム製油所が同1万5,898キロリットル。またインドネシア政府は先に、2025年のB40生産について、合計1,562万キロリットルを狙うと伝えている。政府は国産バイオディーゼルの市場シェアを増やすことにより、軽油の輸入削減を目指し、財政支出の改善を促進する。
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