19日 原油は続伸、押し目買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ14セント高の71.99ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同10セント高の75.94ドル/バレルと、いずれも続伸している。 19日アジア時間午前の原油相場は続伸している。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「特段の材料は見当たらないが、押し目買いが優勢となっている」と指摘した。依然としてロシアとウクライナを巡る地政学リスクが相場の押し上げ要因となっている。ただ、米国とロシアの高官は18日にサウジアラビアで会合を開き、ウクライナでの紛争終結へ向けて協議することで合意するなど弱材料も散見された。一部報道によると、主要7カ国はロシア産原油に対する価格上限の修正を検討しているもよう。ウクライナ侵攻を続けるロシアの石油収入を減らすことで、停戦交渉を有利に進めたい思惑があり、「原油の上値を抑制しているようだ」(同)。 日経平均株価は前日比103円04銭安の3万8,484円95銭で推移している。ドル円相場は1ドル=152.24円と、前日の17時時点(152.06円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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