シンガポール港湾局(MPA)は4日、バンカー油の供給業者であるセンテック・マリン・アンド・トレーディング社に対し、バンカー油の供給および関連業務の資格を17日付で停止すると発表した。18日以降、同社はシンガポールでの業務ができなくなる。
　MPAは資格停止の具体的な理由を述べていないものの、他の資格保有業者に対し、規定を厳守するよう注意喚起した。
　市場関係者によると、同社のバージは7日まで運航を継続。それ以降は、同社から他の業者に切り替える動きが出る可能性が高いと指摘した。いまのところ今回の措置に伴う混乱は聞かれない。
　センテック社は過去にも2014年から2018年にかけ、複数回に渡ってシェルのプラウブコム製油所からからバンカー燃料(当時MGO)の不正受注をしたとして告発されていた。