石油化学=11月18~22日:芳香族製品が堅調、原油高を受け
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はいずれも週を通じて堅調に推移した。原油相場の上昇が主な要因となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場に変動はみられず。市場参加者の多くが2025年の長期契約の交渉に臨んでおり、スポット取引は動意に乏しい。需要家の在庫水準は高くはないものの、エチレンの誘導品の採算が悪化しているため、積極的に買い付けようといった買い手の姿はみられない。
アジアのプロピレン市場は軟調となった。
北東アジア着の市場では、供給に潤沢感がある一方、需要家の買い気が乏しいなか、相場の基調が弱まった。
韓国積みでは、2025年の長期契約の交渉が中心となっており、スポット商談が薄い。
東南アジア市場では、スポット売り物が見当たらない。
北東アジア着のブタジエン相場は供給余剰感のため週前半に弱含む場面がみられた。12月品の商談は一巡しつつある。1月品の商談については、韓国を中心にナフサクラッカーの定修が計画されブタジエンの生産が縮小するとみられる一方、韓国の大手合成ゴムメーカーが定修を完了し、生産を再開する見込み。このため、韓国から輸入品に対する買い気が出てくるのではないかとの声が聞かれた。
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