LNG=3月17~21日:中国の需要鈍く
DES北東アジア相場は先週、期近着が13.60ドル前後と上昇した。米露交渉でウクライナ戦争が部分停戦の合意にとどまり上昇した蘭天然ガス相場を受けた。 相場は上昇したものの、北東アジアの需要は鈍い。中国では国内の陸上LNG相場が低迷しており、現行相場でスポット玉を調達して国内で販売すると損失が出てしまうようだ。中国需要家は「損益分岐点は10.00ドル以下。この状況では多くの需要家はスポット調達よりも転売を検討している」と伝えた。日本も不需要期入りを控えスポット需要が旺盛な状況ではないが、JERAを中心に発電用のガス在庫が下がっていることを不安視する向きがある。実際JERAはすでに期近着を2カーゴ購入しているが、「さらに4月着の追加調達にも関心がある」(市場関係者)との声が聞かれた。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 オマーンLNGは20日応札の締め切りでFOBベースの販売入札を開示した。対象は4月21~23日オマーンプロジェクト(年産1,140万トン)積みの1カーゴ。
米トランプ大統領とロシアのプーチン大統領による18 日の電話会談の結果は、部分的な停戦合意にとどまるものだった。「実際にこれが守られるかどうかも不透明。全面停戦とロシア産ガスの供給再開に至るまでにはハードルが多すぎる。停戦を見越してガス価格が大きく下げることはなさそうだ」(日本企業)。
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