11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ24セント高の74.76ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同16セント高の78.81ドル/バレルと、いずれも反発している。
29日アジア時間午前の原油市況は反発。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「28日に下げた反動から買いが入っている」と指摘した。米エネルギー情報局(EIA)が28日に発表した週間の在庫統計によると、先週末23日までの1週間で原油在庫は80万バレル減少したが、市場関係者らは同230万バレルの減少と予想。取り崩し幅は市場予想に届かなかった。29日アジア時間では買いが優勢となっているものの、「特段の新規材料は現時点で見られない」と同氏は付け加えた。
なお、目先の原油相場に対しては「強弱材料が錯綜しており、今後もレンジ内の動きに止まりそうだ」(芥田氏)。引き続き米中のエネルギー需要の後退や中東情勢の地政学リスクが材料視されるとみられる。
日経平均株価は前日比151円70銭安の3万8,220円06銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.58円と、前日の17時時点(144.57円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):165.22 (↓2.95)
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