28日 原油は急落、イランが即座の反撃に慎重姿勢を示唆
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は先週末終値と比べ3.20ドル安の68.58ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(同)は同3.25ドル安の72.80ドル/バレルとなり、いずれも急落している。 28日アジア時間午前の原油相場は大きく下落。イスラエルとイランの対立激化に対する懸念が足元で後退している。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストによると、イラン側は週末にイスラエルから攻撃を受けたものの、即座の反撃に対して慎重な姿勢を示唆している。また、今回のイスラエルの攻撃で、イランの防空施設は大きな被害を受けたとの情報があり、イランが反撃しにくい状況になっているのではないか、との見方もあるという。 そのほか、ドルインデックスや米長期金利の上昇も弱材料。リスク資産の原油への買い気が多少弱まっているとみられる。 日経平均株価は先週末比555円54銭高の3万8,469円46銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.74円と、同17時時点(151.95円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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