29日 原油は反発、安値拾いの買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は、前日終値と比べ31セント高の67.69ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同28セント高の71.70ドル/バレルと、いずれも反発している。
29日アジア時間午前の原油相場は反発。前日の欧米市場で売り込まれ値ごろ感が強まり、安値拾いの買いが先行している。中東の地政学的リスクに対する警戒感が和らいだものの、「パレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘が続いており、依然として中東の火種は残っている」(野村證券=高島雄貴エコノミスト)。国連安全保障理事会は28日、イスラエルが26日にイランを攻撃したことを受け、緊急会合を開催した。正当性を主張するイスラエルの反応に注目が集まる。ただ、米国大統領選を11月5日に控え、相場の上値は限定的。高島氏は、「エネルギー価格の引き下げを公約に掲げるトランプ氏が勝利するとの見方が強まりつつあり、原油相場の重石となっている」と、述べた。
日経平均株価は前日比206円15銭高の3万8,811円68銭で推移している。ドル円相場は1ドル=152.95円と、前日の午後5時時点(153.34円)と比べ、ドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):166.99 (↑2.54)
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