21日 原油は反発、ウクライナ情勢の緊迫化で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は、前日終値と比べ36セント高の69.11ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同34セント高の73.15ドル/バレルと、いずれも反発している。
21日アジア時間午前の原油相場は反発。ウクライナ情勢の緊迫化を背景とした買いが入っている。ウクライナ軍は20日、英国製の長距離ミサイルをロシア国内へ発射した。前日には、米国から供与されたミサイルを使用し、同国内の軍事施設を攻撃していた。ただ、ロシアのプーチン大統領は、米国のトランプ次期大統領との話し合いの場を設ける姿勢を示しており、「ウクライナ情勢が急速に悪化する公算は小さい」と、野村證券の高島雄貴エコノミストは指摘。また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が、12月上旬に開催する会合で、増産計画を延期することで再び合意しても、足元の供給量は変わらず「原油相場の動向に対する影響は限られそうだ」(高島氏)。
日経平均株価は前日比319円12銭安の3万8,033円22銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.89円と、前日の午後5時時点(155.66円)と比べ、ドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):168.33 (↑1.34)
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