23日 原油は続落、米国の石油在庫増加で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は、前日終値と比べ22セント安の75.22ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同24セント安の78.76ドル/バレルと、いずれも続落している。
23日アジア時間午前の原油相場は続落。米国の原油在庫が市場予想に反して増加し、需給緩和への懸念が強まっている。米石油協会(API)が22日に発表した週報によると、先週末17日までの1週間で、同国の原油在庫は100万バレル増えた。市場関係者は、160万バレルの減少を予想していた。同週報では、ガソリンと中間留分の在庫もそれぞれ増加し、「石油製品の需要も強くないとの見方につながった」(エネルギー・金属鉱物資源機構の野神隆之首席エコノミスト)。また、世界的な需要減少への懸念も根強い。米国のトランプ大統領はこれまでに、カナダやメキシコ、中国、欧州連合(EU)からの輸入品に対する関税を引き上げる方針を示している。貿易摩擦が生じれば、「世界経済の減速につながるおそれがある」(野神氏)。
日経平均株価は前日比144円17銭高の3万9,790円42銭で推移している。ドル円相場は1ドル=156.49円と、前日17時時点(156.05円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):175.52 (↓1.27)
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