11日 原油は続落、経済減速懸念や株安受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ14セント安の65.89ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同5セント安の69.23ドル/バレルと、いずれも続落している。 11日アジア時間午前の原油相場は続落。米トランプ大統領は9日、米国経済が過渡期にあると発言したものの、同氏の関税政策による経済減速懸念が浮上している。さらに、10日の米国株式相場の急落を受け、アジア株が軒並み下落。景気後退の懸念に加え、原油と同じリスク資産である株式の軟調さが原油買いの後退につながった。カナダのオンタリオ州政府フォード首相が10日、米国向けの電力料金を25%割り増しすると発表した。米国からの追加関税に対抗する格好だ。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「米国とカナダの貿易摩擦が悪化すれば、各国経済にも影響が及ぶ可能性があり、原油相場が下押された」。 日経平均株価は前日比680円96銭安の3万6,347円31銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.99円と、前日の17時時点(147.59円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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