14日 原油は上昇、ウクライナ停戦協議の長期化観測から
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べ40セント高の66.95ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同38セント高の70.26ドル/バレルと、いずれも上昇。 14日アジア時間午前の原油相場は上昇。値ごろ感から買い戻しがあり、自律反発が見られたと、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは指摘する。 ロシアのプーチン大統領は13日に開いた記者会見で、米国の提案するウクライナでの停戦案について複数の条件を付けた。野神氏によるとアメリカにとっては不利な条件が多く、「停戦協議は長期化が見込まれる」という。このため、ロシアからの原油供給緩和への期待感は後退し、原油相場に上方圧力を加えた。 一方で、米国と各国の間で生じている関税の応酬にも解決の糸口は見えず、「関税問題が弱材料として機能し続ける限り、相場の上値は重そうだ」と野神氏は結んだ。
日経平均株価は前日比126円66銭高の3万6,916円69銭で推移している。ドル円相場は1ドル=148.2円と、前日の17時時点(147.82円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
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