17日 原油は続伸、地政学リスクの再浮上で
アジア時間17日午前の原油相場は堅調に推移している。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「ウクライナや中東情勢など、地政学リスクの高まりを受けた」と指摘した。ウクライナ情勢に関し、ロシアのプーチン大統領が米国によるウクライナ停戦案の受け入れに難色を示したことで、早期の停戦実現は難航している。 また中東情勢も懸念材料だ。トランプ米大統領はイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃を指示し、米軍は15~16日にかけてイエメンの首都サヌアを攻撃。「ひと頃に比べ落ち着いていた中東情勢が、再び緊迫化する可能性が浮上してきた」(同氏)。 目先の注目点も、地政学リスクにあるという。芥田氏は「フーシ派の後ろ盾となっているイランが意識されており、今後はイランの出方が焦点となる」との見方を示した。 日経平均株価は先週末比477円1銭高の3万7,463円11銭で推移している。ドル円相場は1ドル=148.62円と、先週末の17時時点(148.74円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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