27日 原油は小幅高、原油在庫減も上値重い
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日の終値と比べ14セント高の69.79ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(5月限)は同9セント高の73.88ドル/バレルと、いずれも小幅に続伸している。
27日アジア時間午前の原油相場は小幅高。米エネルギー情報局(EIA)の統計で原油在庫が減少したことが、引き続き強材料視されている。ただ、トランプ米大統領の通商政策が世界経済の減速を招くとの懸念が根強く、相場の上値は重い。トランプ米大統領は26日、米国に輸入される自動車に対して、最大25%の関税を課す方針を示した。4月2日には、貿易相手国と同率の関税を賦課する「相互関税」の発動が予定されている。 また、野村證券経済調査部の高島雄貴エコノミストは、「産油国の4月以降の供給動向にも注目したい」と指摘。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、4月から段階的な増産を開始する一方、これまでに生産目標を上回っていたロシアやカザフスタンなど加盟7カ国は、2026年6月にかけて小規模な追加減産に取り組む。OPECプラスは4月5日に閣僚級会合を開催し、今後の生産方針の詳細を決定するもよう。
日経平均株価は前日比385円81銭安の3万7,641円48銭で推移している。ドル円相場は1ドル=150.21円と、前日17時時点(150.41円)と比べ、ドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):161.09 (↓0.83)
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