ENEOS系・同大=CO2から固体炭素製造、共同研究―25年度から2年間
ENEOSホールディングス子会社のENEOS Xplora(エクスプローラ)と同志社大学は2025年度から2年間、二酸化炭素(CO2)から固体炭素を製造するため共同研究を行う。固体炭素は、タイヤといったゴム製品の補強や印刷インキ、プラスチックの着色に使われる「カーボンブラック」など機能材料として幅広く利用されている。一方、固体炭素は現在、石油や石炭といった化石燃料を原料として製造され、製造過程でCO2を排出する。エクスプローラと同大は、地球温暖化の原因物質であるCO2を100%の原料として固体炭素を製造する技術の確立・実用化を目指す。実現すれば、「固体炭素を作れば作るほどCO2が減る」こと(CO2のネガティブエミッション)につながるという。 エクスプローラと同大は、高温により塩が液体化した「溶融塩」を用いた電気化学反応によりCO2を効率的に変換する方法を採用する。特定の条件下で高機能の固体炭素を生成できる可能性を探るため、同大に新たに設置する実験設備で基礎研究を進める。
写真の出所: ENEOS Xplora、同志社大学 発表資料(13日)
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