原油・コンデンセート=9月9~13日:11月イクシス供給は1カーゴ
中東 11月積みのアルシャヒーンは、QEが自社で取り扱う3カーゴを含めて、合計で17カーゴが船積みされる見通しとなっている。アラムコトレーディングが2~3日積みを含む計4カーゴを引き取るとともに、中国海洋石油(CNOOC)が12~13日積みを含め2カーゴをQEからそれぞれ調達する。カタール産コンデンセートの商いでは、QEが11月積みのD.F.C.1カーゴを対象とした販売入札を開示した。応札は17日に締め切られる。応札の有効期限は18日。一方、QEは11月積みL.S.C.の販売入札を見送る。10月から12月前半にかけてカタール国内のガス田でメンテナンスが実施される影響で、カタール産コンデンセートは供給余力が限定的。韓国のエネルギー企業は、「QEは11月積みD.F.C.とL.S.C.について、前月に続いて個別での販売交渉を見送った」と伝えている。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ スーダン産原油の商いでは、インド石油ガス公社(ONGC)は10月積みのナイルブレンドの販売入札を開示した。対象は10月18~20日積みの60万バレル。応札の締め切りは16日で、有効期限は18日。ブラジル産原油のアジア向けの商いでは、インドのリライアンス工業は定期的にペレグリノを手当てしているようだ。売り手はノルウェーのエクイノール。直近では12月着として同カーゴを手当てした。価格はインド着ベースでDTDブレントに対して一けた台後半のディスカウントだったと伝えられた。
南方 11月豪州産の商いでは、イクシスコンデンセートの供給プログラムがまもなく開示されるが、供給量は1カーゴに減少する見通し。生産設備の稼働率の低迷が主因。INPEXがオペレーターを務めるイクシスLNGプロジェクト(年産890万トン)は、8月20日に第2液化系列の稼働を停止し、第2液化系列の操業をまだ再開していない。加えて、INPEXはまもなく第1液化系列で設備点検を実施するため、同系列の稼働率を引き下げるようだ。10月積み豪州産の商いでは、豪ウッドサイドが実施したビンセントの販売入札がDTDブレントに対して13ドル強のプレミアムで落札された。落札者は欧ガンボーだった。同社は重油のブレント用にこのカーゴを調達したもよう。この入札の対象は10月13~17日積み1カーゴだった。
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