LPG=10月14~18日:供給余剰感が相場を押し下げ
CFR極東:
先週の極東着市場は供給潤沢感や原油安を受け軟化した。Rim Asia Indexは10月17日時点で、プロパンが667.00ドル、ブタンが672.00ドルといずれも11日比16.50ドル安となった。11月後半着では、韓国輸入1社や米メジャーがプロパン単体を抱えていたほか、中国プレーヤーによる転売もみられ、供給余剰感が漂った。ブタン付きカーゴの商談でも、米国産プロパン/ブタン同率玉を販売可能なトレーダー勢が見えており、豪州産プロパン3万3,000トン/ブタン1万1,000トンの売りものも浮上した。
FOB中東:
11月CP予想はプロパン625ドル前後、ブタン620ドル前後で聞かれている。11月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンが複数成約されていた様子。欧トレーダー1社が極東輸入1社もしくはサウジアラムコ関連会社の中東トレーダー1社からプロパン/ブタン各2万2,000トンを購入したとの情報が伝えられた。成約価格は11月CP対比20ドル以上のプレミアムだったという。他の欧トレーダー1社も同荷姿をサウジアラムコ関連会社の中東トレーダー1社から購入したようだ。
日本国内:
10月の京浜の陸上スポット相場は、プロパンが89,800~90,300円、ブタンが95,800~96,300円と前週比同水準。一部のディーラーはプロパンを90,000円台前半で販売可能。ブタンの売唱えは96,000円台前半で聞かれた。ジクシスが運営するENEOSの川崎製油所が12日から出荷制限を実施。この制限は26日まで延長となった。対象はプロパン、プロパンとブタンのミックスガスおよびオートガス向けブタン。