原油・コンデンセート=10月14~18日:マーバンの供給量が減少
中東原油/コンデンセート 12月積みマーバンの供給余力は例月に比べ少なくなりそうだ。バブ油田などマーバンを生産する油田で11~12月および2025年1~3月期において修繕作業が実施される予定となっていることから、マーバンの生産量が大きく減少する見込みとなっている。ADNOCは、マーバンの権益保持者向けの割当数量を引き下げるとともに、ルワイス製油所(日量81万7,000バレル)での引き取り数量を減らすことで、マーバンの生産減に対応するようだ。一方、マーバンに加えアッパーザクムを主に精製しているルワイス製油所では、マーバンの投入量が減少することを受け、11~12月からアッパーザクムの投入量が増える見込みとなっている。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 国営インド石油(IOC)が17日に締め切った12月積み、1月着のスウィート原油の買付け入札で米国産WTIを計400万バレル手当てしたと伝えられた。売り手は米オクシデンタルと三井と伝えられた。価格はCFRベースでDTDブレントに対し3ドルを小幅に下回るプレミアムだったようだ。三井は他のプレーヤーを代行して同カーゴを販売したとみられるが、ペトロチャイナとみられる中国の国営石油会社の代行で販売したとの見方が支配的だ。
南方原油/コンデンセート 12月積み豪州産イクシスコンデンセートの市況連動相場は、急落した。需給緩和を受けた。12月積み豪州産の商いでは、INPEXが実施したイクシスコンデンセートの販売入札は豪アンポールが落札した。落札価格はDTDブレントに対して小幅プレミアムだったと伝えられた。この入札は17日応札の締め切り、同日有効期限で実施され、対象は12月2~6日積み1カーゴだった。INPEXはこのカーゴに加えて、12月11~20日積みと12月21~30日積み各1カーゴを保有しており、これらのカーゴの販売入札を来週実施する見通し。
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