LNG=10月21~25日:トラフィギュラの取引目立つ
DES北東アジア相場は先週、期近着が13ドル台半ば近辺で推移するなど上昇した。生産トラブルでノルウェーの天然ガス供給が減り、蘭天然ガス(TTF)市況が上昇したことを受けた。北東アジア市場では欧トラフィギュラの売買が目立った。 欧トラフィギュラは23日、12月8~10日着を13.85ドルで英BPから買い付けた。トラフィギュラは22日にも12月20~22日着を13.40ドルで英シェルから調達している。トラフィギュラ以外にも買い戻しに関心を示す買い手が漸増しており、欧グレンコアは12月前半着の買唱えを12月限の北東アジア着のスポット市況に対して20セントのディスカウントで寄せた。 台湾中油(CPC)は22日応札の締め切りで、12月1~3日着、12月中旬着、12月後半着の計3カーゴを対象に買い付け入札を実施した。日本企業によると、このうち12月1~3日着が12月限の北東アジア着のスポット市況に対して2~5セントのディスカウントで落札された。他の2カーゴが落札に至ったかどうかは明らかになっていない。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 アラブ首長国連邦(UAE)のADNOCガスが24日応札の締め切りで、FOBベースの販売入札を開示した。対象は12月2~4日ダス島プロジェクト(年産580万トン)積み1カーゴ。南アジアや北東アジアの需要家が購入する可能性が示唆されている。
ノルウェーのスレイプナー(Sleipner)ガス田が22日から稼働を停止している。当初は24日に修理が完了する予定だったが、28日まで修理期間が延長された。これに伴い天然ガスの生産停止期間も伸びるため、欧州向けのガス供給がもうしばらく低調となる見通し。
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