石油化学=10月21~25日:ブタジエン軟化、域外品流入で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週半ばまで堅調に推移した。原料コストの指標となる原油相場の動きを受けた。また、中国の各市場でスチレンモノマーやPX、高純度テレフタル酸などの先物相場に底打ち感が出たことが、相場を底上げする要因のひとつとなった。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場では、スポットの商談が低調となった。誘導品の需要が弱いほか、エチレンのナフサに対する採算性が低下していることから、買い手と売り手のいずれも取引に積極的な姿勢を示していない。中国では、新規のエチレン設備が近々立ち上がる見通し。
アジアのプロピレン市場は全体的に静か商況となった。
北東アジア着の市場では、中国向けにスポット需要があるものの、アイデアを引き上げるまで急いで買おうとしない。一方、売り手は仕入れコスト高を背景に強気姿勢を崩さない。こうした状況下、成約が聞かれず、様子見が中心となった。
FOBベース市場では、台湾フォルモサ石油化学が11月積みの販売入札を実施した。
アジアのブタジエン市場は軟調となった。
北東アジア市場では、域外品の売り物が多いなか、供給に潤沢感がある。一方、中国国内で合成ゴム先物相場が軟調となったこともあり、需要家の買い気が乏しい。こうした状況下、需給に緩和感がある。
東南アジア市場では、石化メーカー2社が販売入札を実施した。
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