原油・コンデンセート=11月11~15日:BPCLがアルゼンチン産新原油を購入
中東原油/コンデンセート 1月積みのアブダビ産原油の商いでは、割安感からダスの買い付けを進める企業が散見された。ADNOCによる長期契約者向けの供給が潤沢ではないこともあり、日本と韓国のエネルギー企業が買い付けを前倒しにした。コスモ石油は、欧ビトールから1月積みダス50万バレルを手当てした。韓国のGSカルテックスも、50万バレル2カーゴを手当てした。英シェルとビトールがいずれもドバイ市況に対して20セント台のプレミアムで販売したようだ。価格は、マーバンに対して60セント前後低い水準だった。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 中南米産原油のアジア向けの商いでは、インドのバハラート石油(BPCL)が1~2月着としてアルゼンチン産の新しい原油メダニート(Medanito)50万バレル前後を手当てしたとの情報が寄せられた。売り手や価格などの詳細は不明。メダニートは、API比重が40~41度で硫黄分が0.15%程度の軽質スウィート原油。同原油がインド向けに販売された初めてとみられる。アルゼンチンでは、同国のVaca Muertaで生産される石油やガスの生産が拡大しており、アルゼンチンの国営石油会社YPFはVaca Muertaで生産される石油やガスを輸送するパイプラインの拡張計画が進めていた。
南方原油/コンデンセート 1月積み豪州産の商いでは、仏トタルエナジーズが実施したイクシスコンデンセートの販売入札を豪州の需要家が落札した。その後、この需要家は欧ビトールで、同社はこのカーゴを豪州で運営するジーロン製油所(日量13万バレル)に仕向けることが判明した。落札価格はDTDブレントに対して1ドル台~2ドル台のプレミアムだった様子。13日応札の締め切りで実施されたこの入札の対象は1月7~11日積み1カーゴだった。
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