LNG=12月9~13日:スポット供給増で軟化
DES北東アジア相場は先週、期近着が13.85ドル前後と軟化した。スポット供給の増加を受けた。 中国海洋石油(CNOOC)は13日応札の締め切りで、FOBベースの販売入札を開示している。対象は2月26~28日北西豪州大陸棚プロジェクト(NWS、年産1,630万トン)積みの1カーゴ。同社はDESベースでの応札も受け付けているようだ。「中国輸入業者が転売に動いているという事実は、北東アジアの需給に一段の緩和感を与える」(日本企業)。加えて、ロシア産のスポット玉も供給可能だ。詳細は不明ながら、露サハリンエナジーがサハリン2プロジェクト(同1,080万トン)出しの2月着2カーゴを、入札を通じて販売打診しているもよう。 日本の公益エネルギー企業は依然として様子見に徹しており、購入に消極的だ。西日本の都市ガス1社も「平常どおりの計画消費を続けている」という。同社によると、気温が下がってはいるものの、おおむね平年並みの寒さで、暖房用のガス需要も「特筆するほどの増加ではない」としている。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)は2カーゴを対象とした販売入札を開示した。そのうち1カーゴはDESベースで、インド西海岸以西で1月8日~12日着となる。応札の締め切りは12日。一方、国営オマーンLNGはDESベースの販売入札を12日に締め切った。その後の調べで、仕向け地がドバイおよびクウェートの場合は、1月4~9日着であることが明らかになった。
エクアドルで初めてLNG輸入が行われたようだ。米サイカー(Sycar)が12月に入り、ISOタンクコンテナに積載されたペルー出しのLNGをエクアドルで受け入れた。数量は天然ガス換算で100万立方フィート。このLNGはグアヤキル(Guayaquil)市の自動車部品会社テクノバ(Tecnova)が工場で使用する見通し。
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