原油・コンデンセート=12月9~13日: サウジ、OSPを60~80セント下げ
中東原油/コンデンセート サウジアラビア国営サウジアラムコは8日、アジアの契約者向けとなる1月積みアラブ・ライト原油(AL)の公式販売価格(OSP)のフォーミュラを、1月積みドバイ原油およびオマーン原油の平均値に対し90セントのプレミアムと、前月から80セント引き下げた。11月におけるドバイ原油の月間格差が、10月に比べ70~80セント縮小したことをサウジアラムコが考慮に入れ、ALのOSPを引き下げた。軽質油種の1月積みアラブ・エクストラライト原油(AEL)のOSPは、同平均値に対し90セントのプレミアムと、前月比で60セント低い水準に設定された。一方、1月積みアラブミディアム(AM)のOSPは、同平均値に対し25セントのプレミアム、アラブヘビー(AH)のOSPは同90セントのディスカウントと、いずれも前月から70セン引き下げられた。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 入札関連のニュースでは、インドネシアの国営プルタミナが9日に締め切った2月着のスウィート原油の入札を決着させた。価格の詳細は不明ながら、同社は米国産WTI100万バレルとナイジェリア産クワイボ1カーゴを米エクソンモービルから手当てした。さらに、ガボン産のラビライトを仏トタルエナジーズから、アンゴラ産のオロンベンドを中国国際連合石油化工(ユニペック)から手当てしたと伝えられた。
南方原油/コンデンセート 2月積み豪州産の商いでは、INPEXが10日に実施したイクシスコンデンセートの販売入札は、ハンファトタルエナジーズが落札した。落札価格はFOBベースでDTDブレントに対して2ドル前後のプレミアムだったとみられる。市場関係者によると、この入札には東南アジアや北東アジアの複数の需要家が応札し、応札価格の大半がDTDブレントに対してプレミアム水準だったようだ。この入札は10日夜に応札が締め切られ、対象は2月1~5日積み1カーゴだった。一方、INPEXは2月13~17日積みイクシスコンデンセートの販売入札を週内に開示する見通し。
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