石油化学=12月9~13日:ブタジエン続伸、1月品に品薄感
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は強含み。主に原料コストの指標となる原油相場が上昇したことを受けた。ベンゼンでは中国で誘導品のスチレンモノマー(SM)設備が定修を完了し稼働を再開したことも底上げ要因になった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は変動がみられず。2025年の長期契約の交渉が行われており、スポット商談を手掛ける向きは限られた。エチレンメーカーはFOBベースの長期契約の交渉を妥結できなければ、スポット玉で販売可能な数量は見極め難いとして、スポット取引を手控えている。
アジアのプロピレン市場は強含んだ。
北東アジア市場では、2025年の長期契約の交渉が終わっていないなか、売り物が限られている。一方、中国需要家の買い気が強まっており、相場の基調が強まった。
東南アジア市場では、ベトナムおよびインドネシア向けの需要が堅調となったことを受け、価格が押し上げられた。しかし、週半ばにペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)からの売り物が多く、供給に潤沢感が出た。
北東アジア着のブタジエン相場は、1月品の供給にタイト感があることから強含んだ。また中国国内でも、ブタジエン設備の不具合などのため供給が減少している。東南アジアでは、石化メーカー2社が1月積みの販売入札を実施した。
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