国内石油製品=12月9~13日:陸上ガソリン、割安玉が後退
陸上ガソリンは19日の補助金5円減額を前に、じわじわと値上げが浸透した。元売りの出荷制限が響き、市中の割安玉は後退。卸業者のなかには様子見を決め込み、販価の提示を見送る動きも伝えられた。千葉は週間で1.05円高の133.6円、阪神は同0.9円高の133.15円まで上昇。ENEOSや出光興産、コスモ石油マーケティングの第3週系列向け仕切り価格は補助金込みで実質0.2円の下げだった。
全国的な寒波到来で灯油の引き合いは好調。年末まで厳しい寒さが続くとされ、補助金減額後も一定の需要が市況を支えそうだ、寒冷地で積雪が増した場合、除雪車の出動なども想定され、その場合は軽油需要も台頭する。
11日に自民党、公明党、国民民主党の与党3党はガソリン暫定税率の廃止で合意した。トリガー条項との整合性や現行補助金事業の出口戦略など、課題は山積みだが、まずは大枠を固めた格好だ。具体的な内容や時期などは今後も協議を継続するとされ、すぐの廃止はないとみられる。
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