原油・コンデンセート=2月3~7日: 4月NWSCは2カーゴ
中東 サウジアラビア国営サウジアラムコは5日、3月積みの公式販売価格(OSP)を確定し、アジアの長期契約者に通達した。主力アラブライト(AL)は、3月積みドバイとオマーンの市況平均値に対して3.90ドルのプレミアムと、前月の水準から2.40ドル大幅に引き上げられ、おおむね事前の市場予想と一致した。カタール産コンデンセートの4月積み商いでは、国営カタールエナジー(QE)による供給余力が3月積みに比べ限られるとの見方が強まっている。シンガポールのトレーダーは「QEの4月積みの供給余力は、D.F.C.とL.S.C.各1カーゴだけとなりそうだ」と伝えている。ノースフィールドをはじめ複数のLNGの生産設備において、4月に修繕作業が実施される影響を受け、D.F.C.およびL.S.C.の生産量が減少する見通しとなっている。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ アフリカ産の商いでは、英国を拠点とするペレンコはこれまでに入札で3月積みのジェノを販売した。買い手は中国国際石油化工(ユニペック)で、価格はDTDブレントに対してフラット近い水準だったと聞かれた。その後、売り手は3月積みのジェノをDTDブレントに対して小幅なプレミアムで売り唱えていると伝えられた。米国産の商いでは、5月着のWTIミッドランドのアジア向けの売唱えは、CFRでドバイ市況に対して5ドル台前半のプレミアムに切り下っていると伝えられた。4~5月着の成約可能水準はCFRでドバイ市況に対して5ドル前後のプレミアムとの見方が寄せられた。韓国のGSカルテックスは、今週に入り5月着として2カーゴ目となる米国産原油を購入した。同社は、米シェブロンから5月着のWTIミッドランドとWTLを購入した。価格は、CFRベースでドバイ市況に対して5ドル前後のプレミアムだったようだ。
南方 4月積み豪州産コンデンセートの商いでは、NWSCの供給プログラムが確定した。2カーゴが供給され、内訳は米シェブロンが4月4~8日積み1カーゴを、英BPが4月19~23日積み1カーゴをそれぞれ取り扱う。3月積みマレーシア産の商いでは、マレーシア国営ペトロナスがミリを欧ビトールに販売した。成約価格はDTDブレントに対して5ドル台のプレミアムだった。ビトールはこのカーゴを豪州で運営するジーロン製油所(日量13万バレル)に仕向けるとみられる。
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