LNG=2月10~14日:2023年11月以来の高値後、急落
DES北東アジア相場は先週、期近着が一時16.65ドル前後と2023年11月下旬以来の高値をつけたが、その後、ウクライナ戦争の終結に向け米国がロシアと交渉に乗り出したことから急落した。 スポット販売に関心を示すプレーヤーが増えている。12日の市場では、英シェルと欧ビトールが3月中旬着を売り唱えているほか、大阪ガスが3月下旬着の売唱えを4月限の北東アジア着のスポット市況に対し19セントのプレミアムで提示している。「大阪ガスが売り唱えるのは珍しい。荷余り感があり、高値での転売を狙った可能性が考えられる」(日本企業)。 欧系トレーダーは来週から気温が急激に低下するとの予報から、日本向けの需要が増加する可能性を示唆している。「1月の日本の電力需要は前年比2.4%増と悪くなかったため、ガス在庫は全般的に減少しているだろう。この状況で寒波が到来した場合、スポット購入が活発化することも考慮する必要がある」。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 エジプト国営石油会社(EGPC)が14日応札の締め切りで、2月21~22日ヨルダン・アカバ基地(年間受入能力380万トン)着の1カーゴを対象とした入札を開示した。
今後はトランプ米大統領によるウクライナ戦争の終結に向けたロシアとの交渉の動向が弱材料となる可能性がある。ロシアへの制裁緩和とともに、ロシア産ガスの供給再開への期待が浮上するためだ。「少なくとも投機目的で買い越されていたTTFは売られやすくなるだろう」(商社)。
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