国内石油製品=2月17~21日:陸上ガソリン、上値の重さ続く
陸上ガソリンは支援材料に乏しいまま、上値が重い地合いが続いた。千葉は週間比0.2円高の138.4円、阪神は同0.1円安の137.4円。第4週の系列仕切り価格は0.6円の上げだった。
北海道から九州の広い範囲で寒波による降雪でガソリン小売販売の鈍化が伝えられた。ただ、寒冷地と比べてそれほど雪が降らない西日本では降雪を受け、「満タン意識が高まった消費者もいる」(西日本のPB業者)などの声が寄せられ、地区で降雪に対する反応にはやや違いもあるようだ。
北海道から九州の広い範囲で寒波による降雪でガソリン小売販売の鈍化が伝えられた。ただ、寒冷地と比べてそれほど雪が降らない西日本では降雪を受け、「満タン意識が高まった消費者もいる」(西日本のPB業者)などの声が寄せられ、地区で降雪に対する反応にはやや違いもあるようだ。
もっとも、ローリー配送の乱れや時化に伴う海上転送の遅れも続いており、ガソリンの流通は特に地方ターミナルで混乱が生じている。月後半に入り、販売数量を意識する卸業者は都市部の製油所で売りを強める動きが見受けられた。
ENEOS堺製油所で装置不調から17日にトッパーの稼働を停止。複数の市場関係者によると、稼働再開は3月1~2週を見込んでいるという。軽油の出荷制限がかけられたほか、京浜地区では久しぶりに商社間で大口のガソリン市中買いが入るなど、東西の需給バランスに変化が出始めている。軽油の出荷制限は冷え込みが増す西日本で3号軽油需要の増加を織り込んだ在庫調整の側面もあるようだ。
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