LNG=2月24~28日:関電が販売打診
DES北東アジア相場は先週、期近着が13.80ドル前後まで下落した。北東アジアの需要の弱さや蘭天然ガス(TTF)市況の下落を受けた。一時は12ドル台まで下落した。 日本需要家からの引き合いはあまり見られない。「むしろ九州電力や関西電力は余剰玉を抱えている可能性がある」(市場関係者)ようだ。このうち関西電力は4~5月着の複数カーゴを販売打診しているとの情報が寄せられた。要因の一つとして、原子力発電所の再稼働によってガス火力発電の需要が盛り上がりに欠けることが挙げられている。 大阪ガスが27日、アブダビ国営石油会社(ADNOC)からルワイスプロジェクト(年産960万トン)出しのカーゴを購入するDESベースの長期契約について売買契約書(SPA)を締結したと発表した。なおSPAは昨年12月時点で締結済だった様子。大阪ガスは当該契約を通して2020年代後半から15年間にわたり年間最大で80万トンを引き取る。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 バングラデシュ向けの追加需要が浮上している。国営ルパンタリタプラクリティリックガス(RPGCL)は3月2日応札の締め切りで新たに買い付け入札を開示した。対象は3月9~10日着と3月15~18日着の計2カーゴ。
ドイツでは天然ガス業界の代表者と政府が、ガス在庫の充填の基準について協議を進めている。11月1日時点での在庫目標を現在の90%から80%まで引き下げることなどが議論の対象。これを受け、「現時点でカーゴの購入を急ぐ必要がないとの見方が浮上した」(日本企業)。
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