国内石油製品=2月24~28日:陸上ガソリン、3月相場を意識へ
全国的な寒波がひと段落するなか、月末を迎えて陸上ガソリンは3月相場への意識が高まった。週間比で千葉は0.7円高の139円、阪神は1.9円高の139.4円まで見直され、3月相場入り。12月と1月の補助金減額後、小売価格の上昇に伴い消費者の節約志向が強まったとされ、ガソリンの販売は鈍化気味。2月も卸段階で各社から売り圧力が強まったものの、月替わりを機にいったん底上げが図られた格好だ。
また、ここにきて東西で製油所の装置不調が表面化しており、トッパーの停止や稼働低下が伝えられている。今のところ精製面からのタイト感は限定的ながら、長引くようだと精製バランスの乱れが相場に響いてくる。
3月は例年、期末対応として販売数量の実績づくり、あるいは在庫取り崩しのための売り込みが広がりやすい。また、時期的に早めの販売枠消化を意識する卸業者も少なくない。一方で思わぬ戻り寒波など、天候に左右されることもしばしば。昨年は戻り寒波が長引き、全国的に灯油のタイト感が強まった例もある。気温の変化や天候は引き続き関心材料になるだろう。
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