原油・コンデンセート=2月24~28日:インド勢、4月着ウラルを購入
中東 BPとイラク政府は25日、イラク北部キルクークの4油田を再開発する契約に合意した。これは、イラク国内のエネルギー需要を支えることを目的とした計画の一環で、BPは今後2~3年のうちにキルクーク油田の原油生産能力を日量45万バレルまで引き上げる方針を示している。長年にわたる内紛や汚職によって生産が妨げられてきた同油田の原油生産量は現在、日量25~30万バレル程度にとどまっており、国内向けの安定供給の実現に期待が寄せられている。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ ロシア産原油の商いでは、インドの需要家が4月着のウラルの購入を開始したようだ。4月着の直近のウラルの価格は、インド到着ベースでDTDブレントに対して2.80ドル前後のディスカウントと伝えられ、3月着の水準と大きく変わっていないようだ。一方、3月着のウラルは、インド向けに約55カーゴ程度成約されたと伝えられた。2月着の水準よりやや増加したとみられるが、それでも以前と比べると10カーゴ強、少ない水準となる。その他のロシア産原油の商いでは、インドのリライアンスがこれまでに3月着のソコールを購入していたと伝えられたが、価格などの詳細は不明。
南方 4月積みパプアニューギニア産の商いでは、米エクソンモービルが今週後半に4月半ば積みクツブを販売した。買い手は中国の福海創石化(旧ドラゴンアロマティクス)で、成約価格はDESベースでDTDブレントに対して3ドルのプレミアムだったもよう。
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