石油化学=3月3~7日:エチレン小幅安、原料コスト安で先安観
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は原油安を受けて軟調に推移した。PX相場ではポリエステルの需要シーズン入りが期待されており、これが相場の下値を支えた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は小幅弱含み。供給は引き続き品薄感がある一方、原料コストの指標となる原油やナフサの相場が下落したことを受け、市場に先安観が広まった。このため、需要家も買い控えに後退している。設備関連では、停電により停止していたロッテケミカルがデサンに保有するナフサクラッカーが再開した。
アジアのプロピレン市場は、北東アジア着が軟調となった一方、東南アジア着は強含んだ。
北東アジア着市場では、中国需要家の買い気が後退しており、相場の基調が弱まった。
東南アジア市場では、複数のプロピレン設備が採算悪化を背景に稼働を停止しているうえ、一部製油所の残渣油流動接触分解装置(RFCC)の定修明けが遅れており、プロピレン供給に不足が生じた。
北東アジア着のブタジエン市場は、売り物が限られているものの需要も不振となっており、市場の基調が弱まった。週半ばには、日本品が中国向けに成約されたと伝えられた。
東南アジアの市場では、マレーシアの石化メーカーから誘導品設備の再開用にブタジエンに対する買い気がみられた。
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