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  • 第262回 ~バイオ燃料が温室効果ガスの削減に有効?~の巻
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    第144回 ~「水素」ってどうやって作るの ~の巻(2020年4月8日)

    かめりん、僕は最近「H」について考えているだ。

    やだ!うさりんったら!

    何を勘違いしているんだ!「H」は元素記号で「水素」のことだよ。

    なぁ~んだ!高校の時に「水兵リーベ…」って語呂合わせで覚えたあれね。水素がどうかしたの?

    最近、環境にやさしいエネルギーとして注目されているじゃないか。

    自動車の燃料として燃やしたり、燃料電池で電気を作っても、二酸化炭素(CO2)を出さないと言われているわね。日本政府も次世代エネルギーとしての水素に力を入れているわ。

    そうなんだよ。だけど、よく考えたら、水素がどうやって作られるのかよくわかっていなくてね。調べてみたんだ。

    確かに私もよく理解していなかった。教えてほしいわ。

    作り方は結構たくさんあるみたいなんだ。

    へぇ~、そうなのね!

    最も一般的なのが、石油やガスなどの化石燃料を高温下で水蒸気と反応させることで水素を含んだガスを発生させる方法なんだって。これが最も低いコストでたくさん作れるんだ。また、化石燃料を空気と混ぜ合わせて燃やすことで水素を作り出す方法もある。

    化石燃料が原料になっているのね。だけど、それだと水素を作る過程でCO2が出てきてしまうような気もするけど。

    そうなんだよ。だから、もっとクリーンな方法で作れるように研究が進められている。

    なるほどね。他にはどんな方法があるの?

    製鉄所などで熱源として使われる、石炭を蒸し焼きにしたコークスを作る際に、副産物として水素がたくさん出て来る。これを取り出して活用する方法もあるんだ。

    水素って、そうなふうにも作られるのね!

    それだけじゃない。水から作る方法もある。

    どういうこと?

    むかし中学校の理科の実験でやったじゃないか。水に電気を流して、「水素」と「酸素」に分解するあれだよ。あれと同じ原理で水から水素を作るんだ。

    なるほど、学校の勉強が始めて役に立ったわ!だけど、水を分解するために必要な電気はどうやって作るのかしら?電気を作るのに、石油や石炭を燃やすとなると、CO2がたくさん出てきてあまりクリーンではないわね。

    そこが問題だね。なので、水素を作るための電気を、太陽光や風力といった再生可能エネルギーでまかなうことが考えられている。それができれば、水素は究極のクリーンエネルギーになれるってわけさ!

    そうなのね、それは理想的ね!

    ちなみに、水を電気で水素と酸素に分解するのとは逆に、水素を空気中の酸素と反応させると、「電気」と「水」ができる。これが燃料電池の原理なんだよ。

    「水」+「電気」=「水素」+「酸素」ってことね。またひとつエネルギーのことを学べたわ。ありがとう、うさりん。

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    (文:須藤 )
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