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  • 第262回 ~バイオ燃料が温室効果ガスの削減に有効?~の巻
    (11/27 12:00)

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    第146回 ~「環境発電(エネルギーハーベスティング)」って何? ~の巻(2020年5月7日)

    あれあれ?うさりん、ずいぶん古いスマホを使っているのね。

    そうなんだよ。全然壊れないからズルズル使い続けてしまっているんだ。ただ、バッテリーの持ちが悪くてね。しょうがないから外出する時にはいつも充電器を持ち歩いているんだ。

    それは困るわね。ところで、スマホとかタブレットが充電しなくても使えるようになったら便利よね?

    それはとても便利だけど、そんなことできるのかい?

    まだ難しいみたいだけど、「エネルギーハーベスティング」っていう技術を使えばできるようになるかもしれないわ。

    エネルギーハー……なんだって?

    エネルギーハーベスティング!光や振動、熱など身の回りにあるエネルギーを電気に変換する技術のことで、「環境発電」とも呼ばれているわ。

    へぇ~、そんなことができるのか!

    家庭用の電卓なんかは太陽電池を利用して部屋の照明の光を電気に変換して、液晶を点灯させているわよね。腕時計でも周りの光で動いているものがある。ああいうのをエネルギーハーベスティングっていうのよ。

    なるほどね。でもスマホのようにたくさん電気を消費するデバイスでも実用化できるのかな?

    たしかに、エネルギーハーベスティングは発電効率や発電量が低く、用途が限定されるという課題があるの。でも、電波を電気に変える技術の進歩でそうした課題が克服できるかもしれないと注目されているわ。

    電波って、ラジオとかのあれかい?

    そう。電波を電気に変える技術自体は以前からあったんだけど、特定の周波数帯の電波しか電気に変えられなかったの。だけど、最近ではWi-Fiなどに使われている電波も変換できるようになってきているみたいなのよ。

    それはすごいね!今や至るところにWi-Fiの電波が飛んでいるから、どこにいても空気中の電波を電気に変えて、バッテリーの残量を気にせずスマホをいじれるようになるかもしれないってわけだ!

    スマホなどのデバイスの低消費電力化も同時に進めば、そう遠くない将来にそういう日が訪れるかもしれないわね。

    それは楽しみだ!その日が来るまでこのスマホでなんとか頑張るよ!

    それはさすがに買い替えた方がいいと思うけど…。

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    (文:須藤 )
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