第152回 アイスが食べられるのはLNGのおかげ? ~の巻(2020年7月29日)
あ~暑い!こんな暑い日はアイスが美味しいな~
近頃はついつい冷たい食べ物や飲み物が欲しくなっちゃうわね。うさりん、工場で作られたアイスが溶けずに美味しく食べられるために、LNGが役立っているって知ってた?
え!LNGって燃料として使う天然ガスを運ぶときに液体に変えたものだよね?関係あるとは思えないけど。
天然ガスは液体にすることで体積が600分の1にできるから、より多く運べるメリットがあるのね。液体になる温度がどれくらいか知ってる?
とても冷たいのはわかるけど・・アイスくらい?
まだまだ。-162℃っていう超低温に冷やしているの。これを燃料として使うときにはガスの状態に戻す、気化という工程が必要なのね。そのときに出る「冷熱」を利用して、液化炭酸ガスやドライアイスが作られているのよ。
冷たいのに熱?冷たいのか熱いのかよくわからないな~
気化させるときには海水のシャワーをかけるんだけど、LNGの-162℃という温度と、海水の温度、この温度差の分の熱が発生すると思ってくれればいいわ。ただ空気中に逃がしてしまうわけではなくて、せっかく冷え冷えのエネルギーが出るから、冷たいものを作ろうということなのよ。
なるほどね。液化炭酸ガスってあまり聞いたことがないな。
LNGと同じく、炭酸ガスを液体にして運びやすくしたものが液化炭酸ガスよ。炭酸ガスはうさりんの好きな炭酸飲料を作るときに使われていたり、工事現場で使う溶接にも利用されているわ。
ドライアイスはどうして作れるの?
液化炭酸ガスをもっと冷やして固体にしたものがドライアイスなのよ。液化炭酸ガスが-50℃で、ドライアイスが-80℃くらいね。ドライアイスはご存じ、アイスや冷凍食品を工場からお店に冷たいまま運ぶために欠かせないものね。
LNGをガスにするとき、別のガスを液体に!しかも生活のなかでよく見かけるものが作られていたなんて知らなかったよ。
エネルギーは無駄なく使う!大事な取り組みだから知れてよかったわね。
せっかく作られたものだから、僕も無駄なく消費しなくっちゃ。次はサイダー飲もうっと!
うさりんは前回から食べてばっかりね・・
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(文:柏原 )
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