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  • 第262回 ~バイオ燃料が温室効果ガスの削減に有効?~の巻
    (11/27 12:00)

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    第184回 ~ガスの歴史~の巻(2021年11月4日)

    12月の電気代とガス代が値上がりすると聞いたよ。

    これで4カ月連続の値上げになるわね。日頃のエネルギーの使い方を見直して節約に努めないといけないわ。

    生活に欠かせないものだから、値上げが続くと不安になってしまうね。

    もうガスも電気も使えない生活なんて怖くて考えたくないわ・・。人類がガスと電気を使い始めてからそんなに時は経っていないのに、今では必要不可欠なものになったのだから。

    僕もそう思う。ちなみに世界でガスはいつどこで使われるようになったか知ってる?

    うーん、日本では明治期にガスを使い始めたって前に聞いたことがあるから、1850年ごろのヨーロッパのどこかの国かな?

    考え方は合っているよ。正解は1792年にスコットランドのガス灯で使われたのが最初だそう。その後、ガス灯が事業として成立したのは、1812年にロンドンで使われるようになってからだ。日本で使われるようになったのは1872年で、こちらも横浜でガス灯を使用するためだったんだ。

    へぇ~。最初は灯りとしてとして使われたのね。

    ガスを使い始めたころは、灯りに使うことを想定して研究していたから、それ以外の用途は聞かれなかったね。

    でも今はもうガス灯ってほとんどないわよね?燃料として使っているイメージの方が強いな。

    燃料として使われるようになったのは、電球が発明されたからなんだ。

    エジソンが電球を広めたのはちょうど19世紀の後半だったわね。でもわざわざガス管を敷設したりガス灯を建てたのに、どうして電球の方が主流になったの?ガスは爆発する危険があるから?

    爆発や火災の危険性は確かにあった。だから室内にガス灯を配備することは難しかったそうだよ。それに当時は主に石炭から出るガスを使っていて、燃やした時の一酸化炭素の排出量が多かったそうだ。そのためガス管からガスが漏れていなくても、空気の流れがあまりないところでは、一酸化炭素中毒で倒れてしまう人が出てしまっていたみたい。

    安全性に問題があったのね。

    それとガス灯の光は夜間の作業を可能にするほど明るくない。だから安全性、光量の観点から、灯りはガスから白熱電球へと移っていったと言えるね。その代わりガスは熱として注目されるようになった。薪と違って炎の強さを簡単に調節できるし、使用量の調節もしやすいことで、台所やエンジンの燃料など様々な分野で使用されるようになったんだ。

    そうだったのね。ガスの原料や用途って生活の中で少しずつ変わっていったのね。

    こうした流れがあるから今の私たちの生活に根付いているんだ。これを機に生活のどの場面でガスを使っているか考えてみるのも面白いかもね。

    ありがとう、さっそく調べてみるわ!ガスの節約にもつながるだろうし。

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    (文:朝比奈 )
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