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  • 第262回 ~バイオ燃料が温室効果ガスの削減に有効?~の巻
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    第197回 ~タクシー燃料の補助金登場 ~の巻(2022年5月11日)

    ねぇねぇかめりん、前にガソリンや燃料油の価格高騰対策で補助金が支給されているって教えてくれたけれど、タクシー事業者に対する支援も始まったみたいだよ。

    液化石油ガス(LPガス)を使用するタクシー事業者に対して燃料高騰相当分を支援しますっていう事業ね。LPガスも原油価格の変動と相関関係があるから、最近の原油高騰の影響を受けているはずよね。

    日本のタクシーの大半はガソリンではなくLPガスを燃料として使っているんだよね。全国を走るLPガス専焼のタクシーは約13万台あるそうだよ。自家用車だけでなく、タクシーも支援してほしいという声が大きかったんだろうね。

    タクシー事業者への支援も、ガソリンと同じような仕組みなのかしら?

    対象期間や補助金の金額の一部は同じみたいだよ。4月28日からは、ガソリンなどの燃料油への補助金支給が始まった1月27日から3月31日分までを対象とした補助金申請の受付けが開始されていて、3月9日分まではガソリンへの支給単価と同じ額が設定されている。

    大枠は同じだけど、配る先が違うわね。ガソリンなどの補助金は石油元売りに対して支給する仕組みだけど、今回はタクシー事業者に配る。つまり、燃料のLPガスを購入する需要家に直接補助金を交付するというのがポイントね。

    1台あたりの支援額がどれくらいになるか、計算してみたんだ。車両1台あたりのLPガス使用量は10.7リットルと条件が決められている。もし1月27日から3月31日まで毎日休まず営業していたとして、1台あたりの支援額は合計4,477円だ。

    LPガス専焼のタクシー13万台分を計算すると、約5億8,300万円になるわね。ガソリンの補助金額の総額に比べたら少ないけれど、これだけの価格高騰分をタクシー事業者自らが負担していたらと思うと大きいわね。

    そうだね。それに原油価格の乱高下はいまも続いている。4月以降の単価や対象期間は発表されていないけど、ガソリンなどと同様に支援が継続されることは決まっているそうだよ。

    燃料価格の高騰以外にも、タクシー事業者の経営環境は新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けたと言われているわ。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令で外出、旅行や出張の機会が激減したわよね。観光地では外国からの観光客の利用がなくなってしまって、休業せざるを得なかった事業者もいたそうよ。

    今回の補助金支給の目的のひとつに、「今後の需要回復局面において、タクシーの供給を順調に回復するための下支えとして必要な支援を実施する」と書いてあったよ。コロナ禍も続いているし、タクシー業界がこれから前進するための一歩となるといいね。

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    (文:柏原 )
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