第201回 ~ガソリンと軽油の違いは何だろう? ~の巻(2022年7月6日)
原油価格の高騰が止まらないね!
そうなんだよ!政府の「燃料油価格激変緩和補助金」制度がなかったら、いまごろ、ガソリンや軽油価格が一体いくらになっていたか、考えるだけで恐ろしいわ。ちょうど話が出たので、今日は車の燃料であるガソリンと軽油の違いについておさらいしよう。
オッケー!ガソリンも軽油も原油から作られる石油製品という点では同じだね。
そうよ。原油に熱を加えた時、蒸留時の採取温度によってガソリンや軽油などの石油製品が作られるのよ。蒸発の過程でガソリンは摂氏約30~180℃、軽油の場合は約240~350℃で採取されるの。これは沸点が違うということを意味するわ。
ガソリンも軽油も車の燃料なので、間違えて給油しても大丈夫かなぁ?
ガソリンは常温常圧の状態でも燃焼しやすいのが特徴。軽油は高温高圧の状況下で燃焼しやすいのでパワーが強く、燃費効率が良いという特徴から、主にトラックやバス、ダンプカーなどの大型車両の燃料や船舶燃料に使われるね。
なるほどね。
ディーゼル車とガソリン車のエンジンは構造が違うので、誤って給油すると燃料噴射ポンプが破損したり、噴射ノズルの故障に繋がり易いのよ。なかには軽自動車の燃料を軽油と勘違いしている人もいるらしく、近年事故が多発しているんだよ。
見た目で見分けがつくのかな?
本来、ガソリンは無色で、軽油は本来無色から薄い黄色だけど、区別するためにガソリンはオレンジ色に、軽油はエメラルドグリーンに着色しているの。ガソリンスタンドではレギュラーガソリンの給油ノズルはオレンジ色、軽油のノズルは緑色になっているのよ。
そうなんだ!今度給油しに行ったとき、注意してみておくよ。誤って給油しないように気を付けるね。万が一、誤って給油した場合はすぐにスタンドの店員さんに声をかけるのも大事だね!
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(文:林 志穂 )
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原油を蒸留処理して石油製品が作られます。軽油が採取される温度は?
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