第205回 ~スマートなお家に住みたいな?! ~の巻(2022年8月31日)
9月になっても、まだまだ暑いねぇ。まだ冷房なしで過ごせないよ~。あっ!
急にどうしたの?
自分の部屋のエアコンのスイッチを切ってこなかった…ような気がする。
あらら。こういう時ほど、自宅をスマートホーム化したいって、思うわねぇ。
そのスマートホームって、なんだい?
スマートホームっていうのは、IoT(Internet of Things:インターネット経由でセンサーと通信機能を持つもの)やAI(人工知能)の技術を活用して、より快適な生活を実現した住宅のことよ。例えば、スマートフォンやタブレットを使って、遠隔地にいながら、生活家電や設備の操作ができたり、AIスマートスピーカーに話しかけるだけで、生活家電を自由に操作できるの。うさりんがいま心配していることだって、いまここで自宅のエアコンの稼働状況をチェックして、そのままスイッチも切ることができるから、そんなに慌てなくてすむはずだわ。
わお! サイコーな住まいだね! そしたら、”開け!ごま!”って言うだけで、玄関のドアを開けたりもできるようになるのかな? いつも買い物すると荷物がたくさんで、帰った時にカバンから鍵を取り出すのも大変なんだ。
もちろん。なんと最近のIT技術なら、音声すら必要ない機能もあるわ! ”AI顔認証”という技術で、それぞれの顔を認識して扉を開けてくれることもできるそうよ。
うわ~、そこまで技術がすすんでるんだ!・・・うーん。でもさ・・・
なあに?
エアコン自体はスイッチを切るからいいけど、管理制御する機械の方は、ずっとそのための電気をつけておく必要があるね。そうなると、いつも電気を使っているってことで、それが電気の無駄遣いにならないかな。
エネルギーの無駄遣いに気配りできるのは、いいことだわ。もちろん技術を活用して、快適な生活だけでなく、同時にエネルギーの無駄遣いをなくそうと目指す住宅もあるのよ。そちらの目的の住宅の方はスマートハウスという言葉で表現されてるわね。こっちの方は、IT(情報技術)を使って、電気やガスを使用する生活家電を制御して、エネルギー消費を最適に制御する住宅という意味よ。
すでに、ちゃんとエネルギーの無駄遣いについては意識されているんだね。
スマートハウスは、立派な国家戦略の1つなのよ。具体的な案では、今後の新築住宅に、省エネ設備、太陽光パネルと電気自動車用充電器、蓄電池や燃料電池を設置して、それらをHEMS(家庭のエネルギー管理システム)でコントロールするというのがあるわね。各家庭でも個別に電力を創り、蓄えて、その電力消費をHEMSで「見える化」することによって、節電もできるようになるというわけ。政府は2030年までにHEMSの全世帯普及を目指しているわ。
2030年か。あと8年、もうすぐの未来って感じだね・・・、おっと、エアコンのこと忘れてた! まだ我が家はスマートじゃなくて、アナログだから、一旦帰って確認してくるよ~、じゃ!
お疲れ様、気を付けてね! やれやれ、住宅はスマート化できても、うさりんのスマート化は難しそうね・・・
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(文:寺島 )
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政府は国家戦略であるスマートハウスの目標として、HEMS(家庭のエネルギー管理システム)の全世帯普及を何年までに目指しているかな?
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