第217回 ~次世代バイオマス燃料ってなに?~の巻(2023年2月22日)
うさりん、液体バイオマス燃料が注目されているわ!
サトウキビやトウモロコシなどのバイオマス資源から作ったエタノールやメチルエステルをガソリンや軽油に混ぜて使うんだよね。
植物などのバイオマス資源は成長の過程で二酸化炭素(CO2)を吸収するから、カーボンニュートラルな燃料として期待されているの。
でも最近では食料と競合することが問題視されているね。
そうなのよ。なので、これは〈第1世代バイオマス燃料〉として使用を制限する流れができている。一方で、草木や植物プランクトン、使用済みの食用油など食料と競合しない原料を使う〈第2世代バイオマス燃料〉を作る研究開発が活発に行われている。
第2世代にも問題がある。エタノールやメチルエステルは、ガソリンや軽油のような炭素(C)と水素(H2)だけでできた炭化水素化合物と異なり酸素(O)を含んでいるから、混合できる量に制限があるね。また、厳しい品質が求められる航空燃料には使えない。
そうね。持続可能な航空燃料(SAF)を作るには、バイオマス資源から作ったエタノールやメチルエステルなどにさらに水素化処理などを施すことで炭化水素化合物に作り変える必要があるの。
食料と競合しないバイオマス資源から作った炭化水素化合物のことを〈次世代バイオマス燃料〉といって、いま世界中が開発に取り組んでいるね。
うさりん、とてもよく勉強しているわね! わたしもリム動画「次世代バイオマス燃料とは」を観て、勉強しなくちゃ!
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(文:須藤 )
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