第221回 ~「カーボンニュートラル~メタネーション技術」とは何だろう? ~の巻(2023年4月19日)
「メタネーション」技術という言葉を聞いたよ。僕は初耳だけれど、かめりんは聞いたことある?
知っているわ!2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、ガスの世界でも脱炭素の動きが加速しているのよ。それで二酸化炭素(CO2)と水素から都市ガスの主成分であるメタンを合成する「メタネーション」技術が注目されているの。
そうなんだね。都市ガスの主な原料は液化天然ガス(LNG)だよね?石油や石炭に比べて燃焼時のCO2の排出は少ないと聞いてるけど。
そうよ。確かに石油や石炭に比べればCO2の排出は少ないけど、それでも一定量のCO2を排出するわ。
CO2の排出量を実質ゼロにする技術が必要ということだね。
「メタネーション」技術によって作られる合成メタンは、合成の段階でCO2を取り込み、燃やしてもCO2の排出が相殺されると見なされるのよ。実質的に排出ゼロになるという仕組よ。
素晴らしいね!ほかにも注目されている理由があるの?
都市ガスの原料となるLNGもメタンが主成分なので、LNGの代わりに合成メタンを使用することになっても、都市ガスの導管や家庭で使うガス消費機器などは既存の設備を活用できるという大きな利点があるのよ。
なるほどね。水素も再エネ由来のグリーン水素を使用すれば環境に負荷を与えることもないしね。やはり「メタネーション」技術はカーボンニュートラルに貢献する技術なんだね。
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(文:林 )
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「メタネーション」技術のメタンを合成する主成分は?
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