第232回 ~再生可能エネルギーの雪氷熱利用?とは何だろう? ~の巻(2023年9月27日)
再生可能エネルギーには太陽光や風力、バイオマスや地熱、水力などがあるけれど、かめりんは雪氷熱利用って聞いたことはある?
雪氷熱利用ね!冬の間に降り積もった雪や、冷たい外気で凍った氷などを保管し、冷熱が必要となる季節に利用するものよ。豪雪地帯では農産物の保存に良く利用されてきたけど、20世紀後半に化石燃料や原子力で生み出された電力を使った冷却が主流になってからは衰退していたの。近年、環境意識の高まりで再び注目を集めているのよ。
なるほどね。寒冷地でときに厄介者扱いされる雪を有効活用できれば、言うことないね。
そうよ。寒冷地でないと雪や氷を集められないから、利用地域は限定されてしまうけど、資源は豊富にあるの。北海道などの寒冷地では除雪や排雪、融雪などに膨大な費用が掛かるから、雪を利用できれば一石二鳥ってことね。
北海道であれば、冬になるといくらでも雪を集めることができるものね。結果的にCO2の削減ができて、素晴らしい再生可能エネルギーだね!でも、氷の貯蔵などにコストがかかりそうだけど…
そうなの。季節をまたいで雪や氷などを保管する必要があるため、初期投資に膨大な施設費がかかるほか、運送費も必要になるのよ。
なるほど。デメリットとしてはコストがかかることね。でも北海道以外でも東北や北陸など、雪が多いところでは有効に活用できそうだね。
うん。ひとたび施設を整えれば、雪氷熱利用は安価で安定的、かつ容易に利用できるうえ、CO2 を排出しないクリーンなエネルギーといえる。これからも雪冷房システムとして注目を集めそうね。
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(文:林 )
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