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  • 第262回 ~バイオ燃料が温室効果ガスの削減に有効?~の巻
    (11/27 12:00)

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    第248回 ~今年見直し「エネルギー基本計画」って何? ~の巻(2024年5月15日)

    あれ、うさりん少し日に焼けてるんじゃない?

    そうなんだ。ゴールデンウイークに沢山出かけていたらこのとおり。。

    このゴールデンウイークは夏日もあったし、暑かったわよね。

    日本はまだいいほうかもしれないよ。少し前にはタイやバングラデシュが熱波に襲われて、気温が40度を超えたっていうニュースを見たよ。気候変動の影響が大きくなっているようで心配だ。

    そのとおりね。今こそ、脱炭素社会に向けてエネルギーの使い方を考え直すときだと思うわ。日本政府にとっても今年はエネルギー政策を見直す大事な1年になりそうよ。

    何か大事な会議でもあるのかい?

    日本政府は今年、『エネルギー基本計画』を3年振りに見直す方針なの。

    名前はよく聞くよ!具体的にはどういう内容なんだっけ。

    日本の中長期のエネルギー政策の指針をまとめたもの、と定義されているわね。最新の第6次エネルギー基本計画は2021(令和3)年10月に閣議決定したの。このときの計画では、2050年のカーボンニュートラルと2030年度の温室効果ガスの削減目標の実現に向けて、日本が抱えるエネルギー面の課題にどう対応するかがポイントだったわ。

    じゃあ今年は第7次エネルギー基本計画を作るということだね。次の計画の注目点はなんだろう。やっぱり再生可能エネルギーをもっと利用しようということだろうか。

    2050年のカーボンニュートラルの達成に向けては、より一層の温室効果ガスの削減努力が必要。太陽光発電は普及が一定程度進んだけれど、風力発電の導入拡大はこれからね。限られた時間と国土でどれだけ増やせるのか、国としての道筋を示す必要があるわね。

    脱炭素電源といったら原子力発電も選択肢のひとつだよね。廃炉を進める一方でこれから原子力をどう使うか、将来の方針は明確ではないような気がするな。

    第6次エネルギー基本計画では、安全を最優先に既存の原子力発電の再稼働を進める、可能な限り原発依存度を低減するという方針だった。世界では原子力発電の評価が見直されつつあるけれど、日本では福島第一原子力発電所の事故の教訓を活かした議論が必要ね。

    ロシアによるウクライナへの侵攻があって、中東での軍事衝突も続いている。エネルギーの安全保障をどう確保するかというのも国際社会の大きな課題になっているよね。

    エネルギーを輸入に頼る日本にとっても避けて通れない問題ね。日本の発電量全体の7割を占めるのは火力発電で、石炭もLNGも輸入している。火力発電に頼る電源構成でいいかどうか、いま一度考える必要があるんじゃないかしら。

    基本計画とはいえ、考えることがいっぱいあるんだね。

    ひとつひとつの電源をどう使うか議論して、第7次エネルギー基本計画では2035年度以降の電源構成の目標が示される予定よ。わたしたちも議論の内容を理解して、将来どんな発電を利用するべきかを一人一人が考える年にできればいいわね。

    日本のエネルギーの転換点になるかもしれないね。まずは今の基本計画をみてみることから始めようかな。これ以上日に焼けたら黒うさぎになっちゃうもん。ぼくも真剣に考えるぞ!

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    (文:柏原 )
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