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  • 第262回 ~バイオ燃料が温室効果ガスの削減に有効?~の巻
    (11/27 12:00)

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    第255回 ~2024年夏季の電力需給について ~の巻(2024年8月21日)

    はぁはぁ、暑い。溶けちゃいそう。今年は去年よりも暑くないかしら?

    確かに。歩いているだけで焼かれるみたいな暑さだね。今年も平年より気温が高いみたいだね。5月くらいから汗ばむ陽気だった。

    こんな暑さが続くとクーラーをガンガンに付けちゃうね。熱帯夜続きで寝苦しいから付けぱなっしよ。そう言えば、今年の電力需給は大丈夫なの?

    今年は節電要請はしていないようだよ。政府としても全エリアで安定供給に最低限必要な予備率3%を確保しているらしい。

    本当に!じゃあ今年はガンガン冷房を付けても大丈夫ね。強風にして25度まで下げちゃおうかしら

    かめりん、油断大敵だよ。これには続きがあってね、実は確保している供給力の中には老朽火力が含まれているんだ。だがら、供給サイドは構造的な課題を抱えているみたいで、設備トラブルのリスクを踏まえると、予断を許さない状況なんだって。

    えぇぇぇ!それは困ったわね。

    実はあまり大きなニュースにはなっていなかったけど、7月には東京エリアで需給が逼迫した日があったんだ。とくに8日は想定外の火力設備の停止で予備率が一時1.7%まで悪化しちゃたんだ。

    1.7%?!大変だったのね。確かにその日は猛烈な暑さだった。それだと電力逼迫警報が出されるんじゃないのかいら?

    それがね、事情があって出されなかったんだ。

    どうして発令されなかったの?

    現行の発令要件を見ると、前日段階であらゆる追加供給力対策を踏まえても広域予備率 3%を下回る場合に警報を発令するらしい。注意報は、広域予備率 5%を下回る場合に発令するんだ。だから、当日に下回った場合は発令されることはないんだ。

    なるほど。それはなかなか難しい問題だね。

    とりあえずその日は追加供給力とか中部エリアからの融通でギリギリ回避して、事なきを得たんだけど、まだまだ猛暑日が続いているから油断出来ない。

    確かに。最近、南海トラフ地震のリスクも高まっているから、余計に神経質になっちゃう。怖いわ。

    そうだね。ブラックアウトだけは絶対に避けなければいけないから、電力広域的推進機構(OCCTO)も警戒本部を設置したみたいだね。

    政府も念には念を入れているのね。私に出来ることはあまりなさそうだけれど、まずはエアコンを使い過ぎないことね。早速、エアコンの温度を28度くらいにするわ。

    かめりん偉い。でも、熱中症にならないように無理のない範囲でね!

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    (文:青山 )
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