第260回 ~どうなる補助金、新政権の判断に注目! ~の巻(2024年10月30日)
うさりん、今月のガス代ってチェックした?
したした!すごく安くなっていて助かったよ!
どうして安くなってたか、知ってる?
補助金のおかげかな?
そう!さすが、よく勉強してるわね!政府が導入した酷暑乗り切り緊急支援に基づき、ガス会社が8~10月の都市ガス代を割り引いてくれてたからなんだよね。特に8月と9月は1立方メートルにつき、17.5円も差し引いていたの。
へ~。4人家族の世帯だと、かなり助かりそうだね。
そうね、資源エネルギー庁のウェブサイトで試算してみると、750円くらいは浮きそうよ。
ありがたいね。でも、ガソリンの補助金が市場価格をゆがめている!なんて批判もよく聞くよ。ガスや電気も一緒かな。
そこはみんなの考え方しだいね。衆議院選挙の結果を踏まえて、与党がどんな判断をするのか、エネルギー業界にとっても大きな変わり目になるかもしれないわ。
まずはいつまで補助金を続けるかがカギだね。酷暑乗り切り緊急支援っていうのは、名前のとおり、夏の間だけでしょ?今後はどうなるのかな?
たしかに緊急支援は10月使用分でいったん打ち切りになるの。一方で、政府は『国民が物価高で苦労するのは本意ではない』と言って、今後も補助金を続ける可能性を示唆していたわ。まあ、これも新しい政権がどう判断していくかによるわね。
家庭にとって補助金の恩恵は大きいと思うけど、企業にとっては輸入コストを販売価格へ適正に転嫁できない、というところが問題視されていると聞いたよ。政府がその点をどう捉えているかだね。
そのとおり。うさりんもだいぶキレキレになってきたわね。でも、政府はもちろん、企業のそういった内情は理解しているはずよ。実際、リムの敏腕記者がこの問題に対して経済産業省に取材したときには、『11月以降は物価高対策として、補助金を前提とせず総合的に経済対策を検討する』というコメントを返したの。
なるほど~。官公庁は『日本最高のコンサルタント』と言われるくらいだからね。景気全体の動向を踏まえて、大きな視点から考えてるんだろうね。
この冬は夏とは逆に、すごく寒くなるという予報もあるわ。そうなると、お湯を沸かすためのガス需要が強まって、価格が上がり、今度は厳冬乗り切り支援が必要!ってシナリオになったりね。
そうだね、いろいろ課題はあるけど、どんな政策が国民のためになるか、現実に沿って判断していくしかないね。まずはリムのニュースで、日々の情報をチェックしていこう!
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(文:志賀 )
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