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  • 第269回 ~第7次エネルギー基本計画が閣議決定!~の巻
    (03/05 12:00)

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    第269回 ~第7次エネルギー基本計画が閣議決定! ~の巻(2025年3月5日)

    日本政府が2025年2月18日に『第7次エネルギー基本計画』を閣議決定したというニュースを見たよ。エネルギー基本計画は『やさエネ第248回』でも話題になったけど、改めてどういう計画なんだろう。

    日本の中長期エネルギー政策の指針をまとめたものだよ。だいたい3年ごとに内容が見直されているんだ。

    『やさエネ第248回』のときの話だと、前回の『第6次エネルギー基本計画』は2021年10月の閣議決定だったよね。

    そうそう。今回はその後の日本を取り巻くエネルギー情勢の変化を反映し、新たに第7次計画として更新されている。

    情勢の変化といえば、まず思い当たるのはロシアのウクライナ侵略かな。あと脱炭素の流れも強まっているよね。中東情勢の緊迫化もあるか。

    デジタルトランスフォーメーション(DX)やグリーントランスフォーメーション(GX)の進展による電力需要予想も焦点だね。

    でも日本は自国のエネルギー資源を持たないから、特定のエネルギーに偏るのは良くないよね。経済性も無視できないような。

    第7次計画はその辺の事情を全部織り込み策定されている。

    具体的な計画の中身はどうなっているのかな。

    長期展望として2040年度の電源構成見通しを示している。内訳は『再生可能エネルギー』が4~5割程度、『原子力』が2割程度、『火力』が3~4割程度。計画どおり進めば日本の温室効果ガス(GHG)排出は2013年比で73%減少する。

    再エネが主力電源になるんだね。再エネと言ってもいろいろあると思うけど…。

    再エネの内訳は『太陽光』が23~29%程度、『風力』が4~8%程度、『水力』が8~10%程度、『地熱』が1~2%程度、『バイオマス』が5~6%程度となっているよ。

    太陽光が圧倒的に多いのか。ところで現在の電源構成はどうなっているのかな。

    2023年度実績は再エネが22.9%、原子力が8.5%、火力が68.6%だって。

    となると2040年度は再エネの伸びと火力の減少が目立つね。やはり脱炭素の影響かな。あと原子力は増えているのか。

    経済性の高さ、発電の安定性が評価されている。もちろん安全性の確保が大前提となるけどね。

    なるほどな~。また3年後の『第8次』計画がどうなるかも要注目だね!

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    (文:西江 )
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