記者の眼記者の眼

第278回 (2025年1月8日)

 今冬はインフルエンザが爆発的に流行っており、私もその流行に漏れず年末に罹患してしまった。50代半ばにして39度近い高熱は体に堪える。このため、年末年始はほぼ寝たきりになってしまい、大好きなお酒を飲む気にならず、食事もあまりとらなかった。このため、「怪我の功名」ではないがダイエット効果はあり、ポッコリお腹が少しへこんだ。

 

 私は1年ほど前から、筋トレとダイエットを目的にパーソナルジムに通っており、それなりに効果は出ていたものの、ある水準から体重が落ちないでいた。トレーナーからは「お酒を少し控えれば効果がさらに期待できますよ」と言われ続けていたが、「わかっちゃいるけどやめられない」とばかりに、あまり真剣に聞く耳を持てないでいた。それが今回のインフルエンザ罹患により禁酒効果を身をもって知ることができた。

 

 記者という職業についての私の持論は、「自分の目で見て実際に経験したこと以外は信用しない」ということにある。「本当にそれが正しいのか」という視点を常に持ち続けることが記者の生命線だと思っている。現在は、インターネットの普及で世界中の色々な情報を誰でも簡単に入手できるが、一方で「フェイクニュース」が大きな社会問題にもなっている。自分の正しい判断基準をもつことが求められるが、それには自分で色々な経験をし、自分磨きに勤しむことが重要だろう。インフルエンザに罹患してそんなことをふと考える年末年始となった。

 

 

(本間)

 

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